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1.開業届と青色申告届出申請書を出す(前編)

ビジネスをスタートさせようと思った時

まず何を思い浮かべますか?


"起業"という言葉と共に

会社を興す事だと思う方が多いのではないでしょうか。



しかし、会社を興すのには少しハードルもあります。

資本金が必要だったり、色々な登記をしなければいけなかったり…

そこを乗り越える挑戦も時には必要ですが

1人で小さなところから始めたい人にはあまり向いてない方法かもしれません。


実は、起業は1人でも出来るのです。


資本金が無くても

経験や肩書きが無くても

何も無い状態からでもスタート出来る。


それが"個人事業主"というスタイルです。



  • もっと良い生活がしたい

  • もっとお金を稼ぎたい

  • もっとできる事を増やしたい


そう思った時にオススメなのは、自分でビジネスをすることです。


何故なら、世の中のお金の流れを知る事が出来て

自らコントロールする事も出来るようになるからです。


そして、ビジネスには必ず相手が居て、価値を提供する事がベースにあります。


”自分で何かを生み出していく”


そういった感覚を育てていく為にもビジネスは非常にお薦めで、

かつ、ハードルの低いところからスタート出来るのが

個人事業主です。




開業届を書く


個人事業を始めるには、開業届出を提出する必要があります。


この届出を出さなくともビジネスを始める事は可能ですが、

ビジネスに対する想いが真剣であるならば

出すことをおすすめ致します。


厳密には「個人事業の開業・廃業等届出書」です。


↑クリックで開業届についての詳細ページ(国税庁サイト)へ飛べます。


この届出書は国へ提出する公的書類になります。

届出先はご自身の居住地事業所所在地を管轄する税務署です。


私は、”自宅で開業をして居住地での納税"をお薦めしています。





その場合、

  • 納税地→「◯居住地」にチェック→居住地の住所を記入

  • 氏名・生年月日・個人番号の記入

ここまで問題なく記入できると思います。



次に、その下の「職業欄」は

開業してやろうと思ってる事業の大きな枠(サービス業・小売業・製造業など)

を記入すればOKです。


やる事が決まっていない場合、

「ビジネスで何でも出来るとしたら何がしたい?」

自分に問いかけてみてください。


それが大きすぎる夢でも、逆に小さなことでも構いません。



実は、この開業届には法的効力があまり無いので

書いたことと実状が違っていても

罪に問われたり、法に引っかかるような事は無いのです。



ですから、堅苦しく考えすぎずに

自分の想いや夢や理想を

一つの肩書きとして表現する練習と思って書いてみてください。



次に、「屋号」です。

これはいわゆるビジネスの看板です。


店舗を構える方ならお店の名前でもいいですし

取り扱いたい商品やサービスの名前でもいいでしょう。


会社で言うところの「会社名」なので

あなたが自分のビジネスを紹介する時にしっくり来るものがいいと思います。





その下の欄については

関係する部分にだけ記入をします。


分からない部分は空欄のままでも問題なく受理されますので

こちらも気負わずに取り組んでみてください。


  • 「届出の区分」→◯開業にチェック

  • 「所得の種類」→◯事業(農業)所得にチェック※不動産があれば◯不動産にもチェック

  • 「開業・廃業等日」→届出を出す日から遡って2ヶ月前から、本年中の好きな日でOK

  • 「開業・廃業に伴う届出書の提出の有無」→◯有りにチェック→次回「青色申告申請書」を書いて一緒に提出します。

  • 「事業の概要」→今の時点でやろうと思っているビジネスの内容を書く(将来やりたい事でもOK)




以上が書ければ開業届は完成です。


「事業の概要」に関しては、

すぐ出来ない事でも結局出来なかった事でも

特に問題視されません。


担当職員の方に何となく事業の分野と業種が伝わるよう

ご自分でもイメージを膨らませて、自分がどうビジネスに取り組むのか

言葉で表現してみましょう。



さて、本日はここまでとなります。


次回の記事で

開業届と一緒に提出したい「青色申告申請書」を作成して行きます。


それまでに開業届を書き上げてみてくださいね。




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